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大震災が残した傷跡に私達が出来る事

ガイガープロジェクトのスタート

始まりは・・・

3 .11の日、いつも通りお客様と打ち合わせをしていました。突然の地震で、紹介していた電子看板が地震でも倒れないとある意味冗談で話しをしてから、数時間後にテレビを見て目を疑いました。


しばらくは唖然とするというか、どこか遠くで起きている非現実的な出来事のように感じていた事が、日が経つにつれ「何か出来る事はないか?」と考えるようになり、東北方面のシステム会社の方に、いつでも手伝うから声を掛けてくださいと連絡だけいれました。しかし、なんと非力な事。システム屋なんて電気が無けりゃ何も出来ません。

突然の原発の爆発・・・これはマズいです。即座にガイガーカウンターが必要だと思い、お付き合いのあるハードメーカーさんに電話してガイガーカウンターを作ってみる事にしました。何とかこれで人の役に立てるかも・・・

SBM-20を使用した初号機

これがその時の初号機です。早速知り合いのレントゲン技師の先生方にお願いして、病院のサーベイメーターと比較してみる事にしました。何せ放射線が検知できても値がボロボロでは使い物になりません。病院に行くのは嫌いですが、そんな事を言っている場合ではありませんので、物々しい装置と反射板で測定する事にしました。
直撃したら・・・暴走。
50cm、1m、1.5m、2m と距離を離していったら・・・ほぼ同じ値でした。最高で80μSvほどでしたが、やっぱり目と音で見ると怖かったです。

次のステップへ

ハードメーカーさんには、結果を知らせてキット製作に入りました。
我々は、ここから放射線の勉強と情報収集です。調べれば調べるほど難しい。大学の先生に聞いても微妙なお話しばかりです。
1ケ月もすると、海外製の商品が高額で世の中に出てくるようになりました。自作してる方も多くなっていました。
途中であきらめようとも思い始めましたが、「結果が全て」のポリシーから外れてしまいます。続行です。
ハードメーカーさんからキットが出来上がったとの事。我が社の方で売りますか?との打診がありましたが、取り合えず先方のネットで売ってもらって、世の中の関心度を見ましょう となり、我々はもう少し先を見つめる事にしました。 

現地の人の気持ちを考えてみる

我々の地域と東北(特に福島)の方々とは明らかに温度差があります。色々な方とお話しをしましたが、「こっちは大丈夫でしょ?」で終わりです。
しかし、現地の方々は震災の被害と目に見えない恐怖に怯えながら暮らさなければならないんです。我々が出来る事はせめて目に見えないものを見えるようにする「見える化」しかありません。
ガイガーカウンターは放射線を数値化して目に見える形にするセンサーデバイスです。
これとインターネットやパソコンと接続すれば、もっと「見える化」できるではないですか。

と試行錯誤しながら数ケ月・・・やっと世の中に出せる状態になりました。
詳細はGX-ZERO-1のページをご覧ください。GX-ZERO-1のページLinkIcon